館長日記

進学塾弘文館ブログ

進学塾弘文館は、佐賀県の片田舎の進学塾です。思いついたことを、気ままに書いていこうと思っております。

入学試験

佐賀県の場合、年が明けたらすぐに入試のシーズンに入ります。すでに公立の中学入試は終わり、今日は合格発表です。私立中学の入試も1月6日に始まっています。高校入試も私立高校の特別奨学生の試験は終わり。この後は2月に私立高校の一般入試、公立高校…

成人の日

成人の日ということで、日本各地で式典が行われています。とりあえず新成人の皆様方にはお祝いを申し上げます。 ところで、このお祝いの式典がごく一部の人たちのお陰で荒れることもあるようですね。いつの時代にもいわゆる「不心得者」という人たちはいるも…

苟日新、日日新、又日新

タイトルは、「苟(まこと)に日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり」と読みます。殷の湯王の盤(今の洗面器みたいなもの)にこの言葉が刻んであったそうです。我々のような凡人はお正月がきて、気持ちも新しくなったような気がして、今年もがんばろ…

読書

注文していた「日本人に遺したい国語」(副題:101歳最後の授業・橋本武著)が届いたので一気に読んでしまいました。短歌を作るのがお好きだったらしく、いくつか書いてありました。その中でも 横道に外れはじめたる人生の 道をそのまま歩み続けて という…

人物本位入試(3)

前回、人物本位入試は、「大学入試に合格することが目的化し、高等学校で本来養うべき多面的・総合的な力の育成が軽視されている。」(課題1)という問題についての解決策にはなりにくいということをお話いたしました。解決するためにはむしろ、成績本位の制…

人物本位入試(2)

最初に考えていただきたいことは、「スポーツで優秀な成績を上げようと努力することは悪いことか?」ということです。この質問に関してはほとんどの場合、異論はないでしょう。なかなか「悪い」とは言えません。それでは「テストでいい点数を取ろうと努力す…

人物本位入試(1)

教育再生実行会議の第4次提言「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について」というのを読ませていただきました。課題として 1、大学入試に合格することが目的化し、高等学校で本来養うべき多面的・総合的な力の育成が軽視されている…

道徳教育(2)

前回は道徳教育について慎重に扱ってほしいということを述べました。今回はその続きです。 現在、道徳の取り扱いは「各教科,外国語活動,総合的な学習の時間,特別活動のそれぞれの特質に応じて,学校の教育活動全体を通じて行います。」(文部科学省)と言…

道徳教育(1)

私は道徳という教科は最重要で学ばなければならない教科であると考えています。まず、最初に強調しておきます。教育の目的が若い人たちの人格を形成することであるなら当然のことです。しかし、道徳を教科として学ぶことには違和感があります。 教科として学…

新聞から

ここ数日の間の新聞を読んでいて、気になったことが2つありました。ひとつは「平成15年度までに道徳を教科に格上げ(?)しよう。」という記事で、もうひとつは「大学入試を人物本位の試験に改めよう」という記事です。 この2つについては、関係各位に慎…

紅葉(2)

ちょっと用事があって、長崎県の大村市に行ってきました。車で1時間程度の距離ですが、30分ぐらいは山の中を走ることになります。紅葉を期待したのですが、九州ではまだ早いようです。あと1ヶ月もしたらきれいな紅葉が見られるかもしれません。楽しみで…

紅葉

急に朝晩の寒さを感じるようになったかと思っていたら、テレビで紅葉の話題を放送していました。佐賀県にも「九年庵」という紅葉の名所があります。残念ながら、わたしはまだ訪れたことはないのですがすばらしい庭だそうです。ところで、春のお花見の頃はな…

訃報

やなせたかしさんや天野祐吉さんの訃報が届きました。伊豆大島のほうでも災害があって大勢の方々が亡くなったそうです。何か書こうと思っているうちに、時間だけが過ぎていきます。年齢も50歳を過ぎて、大きな病気もいくつか経験すると「死」というものを…

笑い

昔、東八郎という昭和の時代を代表するコメディアンがいました。テレビで活躍している東貴博さんのお父さんです。この人は「私は笑われてるのではなくて、笑わせているんだ。」という名言を残しています。 大学生がツイッターに不適切な写真等をアップして問…

東京オリンピック

2020年に東京でオリンピックとパラリンピックが開催されることになったようです。ここのところ、マスコミも少々、盛り上がっているようです。その盛り上がりに水をかけるつもりはないのですが、パラリンピックのことも報道していただきたいと思っていま…

重陽

今日(9月9日)は五節句のひとつで菊の節句ということです。3月3日の桃の節句は有名ですが、菊の節句というのはあまりなじみがないようです。菊と言うと皇室の十六菊の紋はご存知の方も多いのでしょう。日本を象徴するのは菊でもいいようにも思うのですが、…

孤高

現在ではあまり使われることがなくなったかもしれない言葉に興味があります。進学塾弘文館では「大志・誇り・品格」ということを掲げているわけですが、これらの言葉も若い人たちの間ではあまり使わないのかもしれません。「孤高」という言葉もそんな言葉の…

暑中お見舞い

この前まで、クマゼミが鳴いていたのですが、少しずつ、ツクツクボウシも鳴くようになってきたようです。クマゼミは夏の盛り、ツクツクボウシは夏から初秋にかけて鳴くセミなので、お盆もまだなのに季節も少しずつ秋に変わっているのでしょう。とは言え、気…

ロイヤルベイビー

ウィリアム王子とキャサリン妃夫妻の間にお子様が誕生ということでイギリスでは盛り上がっているようです。ジョージ・アレキサンダー・ルイというお名前だそうで、称号が「プリンス ジョージ オブ ケンブリッジ」なので「ジョージ王子」ですね。 ところで驚…

教育の力

7月12日にマララ・ユスフザイさんが国連演説を行ったというニュースが飛び込んできました。私の文章力では表現できないので、あえてコメントは控えたいと思いますが、教育の世界の端にいることができることに感謝します。 慈悲深く慈愛あまねきアッラーの…

体験学習

7月13日から7月15日まで地区のお祭りがありました。地区の氏神様のお祭りなので、「奉納」という形で地元の中学の吹奏楽部や小学生のソーラン節の踊りもあったわけですが、各種のイベントで吹奏楽部やマーチングが出場する機会はよくあるのではないか…

ノブレス・オブリージュ

「ノブレス・オブリージュ」という言葉があります。直訳をすると「高貴さは(義務を)強制する。」というような意味合いになるそうです。日本では身分制度がないので「地位が高くなると、それに応じて責任も重くなる。」というくらいの意味合いで使ってもい…

高校野球

梅雨の時期になりましたが、こちらの九州北部ではあまり雨が降らないようです。しかし、さすがに夏らしい気温で、蒸し暑さは平年以上のような気がします。 この時期になると高校野球の話題も聞こえてくるのですが、個人的には高校野球には批判的な立場です。…

目標設定の力(2)

生徒に「東大に行っても、看護士さんにはなれないよ。」と言うことがあります。厳密に言うとなれないことはないのでしょう。しかし、看護士になろうと思ったら、東大より看護学校なり、大学の看護科なりに進学するほうがいいのはあきらかです。きちんと目標…

目標設定の力(1)

昨日はサッカーの日本代表がワールドカップ予選を通過したそうです。サッカーのことはよくわからないので、ワールドカップがどれほどのものか実感は沸かないのですが、世界を相手に戦うのですから、すごいんでしょう。その前は三浦さんが80歳でエベレスト登…

さとり世代

さとり世代って言うらしいんですが、「結果のわかってることに手を出さない。草食系。過程より結果を重視。浪費をしない。 」ということのようです。一般的な企業だったらそろそろ定年のことを考えるような私たちの世代では考えられないことです。 私たちの…

ご連絡

先日、HDDがクラッシュしました。復旧に手間取り、その間はブログの更新ができませんでしたが、やっと復旧しました。今までどおりに気楽に更新していこうと思いますのでお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

修行

幼い子どもが井戸に落ちようとしているときに、子どもを助けたら有名になれるとか、子どもの親から謝礼がもらえるとか考えないで、ただ「危ない!助けなきゃ!」と思う心の動きを「良知」と言うそうです。当然のことながら、いくら「助けなきゃ!」と思って…

神様・仏様

さきほど、○○○の証人の方がお見えになったので、数分間立ち話をしました。個人的には宗教関連の話と政治向きの話はしないことにしています。だから、立ち話というより、ただ相槌を打ちながら話を聞いていただけです。 生活しているときに、自分の思い通りに…

定期試験

近所の中学や高校では中間テストのようです。普段は7時すぎに下校する生徒も早く下校しています。 いつも気になっているのがテストの成績についてです。学校現場では、だいぶ前から「テストの成績だけで生徒を評価してはいけない。」ということが言われてい…